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イベントレポート
2013.05.13
SELMER Paris
「プリヴィレッジ」と共に未来を拓く
18歳の天才奏者ラファエル・セヴェール来日
イベントレポート
4月30日
東京・渋谷:アクタス ノナカ・アンナホール
8歳よりクラリネットを始め、12歳の時には日本クラリネット協会主催の『ヤング・クラリネット・コンクール』でグランプリを獲得、その後14歳でパリ国立高等音楽院に入学を許可され2011年に卒業したという天才奏者ラファエル・セヴェール氏がこの春ソリストとして来日し、モーツァルトの協奏曲などを日本各地で演奏した。
現在は世界を舞台に活躍するソリストとして注目を集めているが、4月30日東京・渋谷のアクタスにおいてマスタークラス&ミニコンサートを日本では初めて開催、会場には若き天才の音楽を体感しようと、たくさんの聴衆が訪れた。
今回は、レッスンをする側も受ける側も18歳前後という同世代というユニークなマスタークラスとなったが、フランセの「クラリネット協奏曲」で受講した一人目の生徒には、「技術的な不安を練習で取り除くことにより、自分の表現したい音楽を、より自由に演奏できるようになる」と同世代ならではの感性でレッスンを進めた。
二人目のドビュッシー「ラプソディ」を選曲した受講者には、楽譜に書いてある“夢を見るように”との言葉を、演奏だけではなく体全体を使って、表情や表現など見本の演奏をたっぷりと披露。彼の穏やかな育ちの良い印象を受ける語り口調に、受講者は「すごく分かりやすくてよかったです!」と感激していた。
ミニ・コンサートでは、ピアニストの小池亜季氏との共演により当初プーランクの「ソナタ」のみ演奏の予定だったが、セヴェール氏自身が「もっといろんな演奏を聴いてもらいたい」と提案、ブラームスの「ソナタ第二番」から第1楽章と、コヴァーチの「コダーイへのオマージュ」(無伴奏ソロ曲)も演奏される豪華な内容になった。
セヴェール氏は、セルマー・クラリネットを選んだ理由を「豊かな音色はもちろんのこと、表現の自由さと柔軟さに惹かれてプリヴィレッジを使用しています」と終演後に語ってくれた。セルマー・クラリネットと共に未来を切り開いていく、若き天才クラリネット奏者の今後にご期待ください。
●使用楽器
クラリネット:セルマー・パリ社 プリヴィレッジB♭、A
マウスピース:バンドーレン B40
リード:バンドーレン ルピック56 3½
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