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イベントレポート
2018.08.31
NONAKA クラリネット・アカデミー in 軽井沢2018&フィリップ・ベローと仲間たち2018 イベントレポート
[講師]フィリップ・ベロー(Cl)、松本望(Pf)、杉本亜矢(通訳)
8月19日(日)から8月22日(水)まで、軽井沢の江戸原ペンションにて「NONAKAクラリネット・アカデミーin軽井沢2018」が今年も開催された。
講師はこれまでと同様にパリ管弦楽団首席奏者であり、パリ国立高等音楽院の教授を務めるフィリップ・ベロー氏。ピアニストもこれまでと同様、松本望氏がつとめ、アカデミーとコンサートでベロー氏をしっかりとサポートし、テクニカルなレッスンにとどまらぬ音楽的に深く掘り下げる充実したレッスンが連日行われた。
また、今回は広島ウインドオーケストラの藤岡恵理子氏、関西フィルハーモニー管弦楽団の梅本貴子氏、東京佼成ウインドオーケストラの太田友香氏もアカデミー、演奏会ともに参加して、受講生たちに例年以上の刺激を与えてくれた。
レッスン風景
アンサンブル・レッスン
リペアコーナーと自由に楽器やアクセサリーを試奏できる展示ブースも開設
アカデミーでは優秀と認められた受講生には、ノナカ・ミュージックハウスでリサイタルを開催することができる「セルマー・パリ奨励賞 」と希望のリード24箱が贈呈される「バンドーレン奨励賞」が授与されるが、今回はセルマー・パリ奨励賞には安藤友香理さん(東京藝術大学大学院)が、バンドーレン奨励賞には松本智子さん(昭和音楽大学大学院)、山村園子さん(東京藝術大学)の2名が選ばれ、リードはそれぞれ12箱が贈呈されることとなった。
セルマー・パリ奨励賞を受賞した安藤友香理さん(東京藝術大学大学院)
バンドーレン奨励賞を受賞した松本智子さん(昭和音楽大学大学院)
バンドーレン奨励賞を受賞した山村園子さん(東京藝術大学)
アカデミーに続く演奏会「フィリップ・ベローと仲間たち2018」は8月23日(木) ルーテル市ヶ谷センターで開催され、上記のクラリネット奏者各氏のほかベロー氏とはパリ音楽院以来の友人である野田祐介氏(群馬交響楽団)も参加した。
また、アカデミー受講生<青戸杏樹、安藤友香理、宇梶桃子、奥山芳弘、亀山泰地、宅間早希、辻さゆり、松岡優衣、松本智子、山村園子>も全員参加して、無伴奏ソロから大合奏までクラリネットの多彩な魅力を披露した。
[曲目]
第1部<フィリップ・ベロー クラリネット・リサイタル>
ドビュッシー:プルミエ・ラプソディ
同上:亜麻色の髪の乙女(松本望編)
ベロー:軽井沢のメシアン(クラリネット独奏)
シスラ:禅の庭(クラリネット二重奏/ベロー、太田 世界初演)
ペトロシアン:コンチェルティーノ(ピアノ伴奏版 世界初演)
第2部<クラリネット・アンサンブル>
ラモー(シャボ編):「舞踏組曲」より序曲、タンブーラン、ダンス、シャコンヌ、終曲(ベロー、野田、太田、梅本)
J.S.バッハ(田代安正編):ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ニ短調BWV1060、作者不詳:クラリネット・アンサンブルのための「結婚」
初演作品ほかを披露した第一部でのソロ
ベロー氏と太田友香氏によるデュオ
ベロー氏と、野田祐介氏、太田友香氏、梅本貴子氏による典雅なラモーのカルテット
受講生全員との大合奏
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