
ゴールデンウィーク真っ只中の5月2日、イギリスの天才クラリネット奏者、ジュリアン・ブリス氏が昨年に続いて来日した。
今回は来日前に韓国で、難曲として知られるニールセンの「クラリネット協奏曲」をオーケストラと2夜連続で共演して大好評を博し(テレビ放送もされた!)、それに続いての日本では初の本格的なリサイタルとなった。
公演日程は、2日が東京・アクタスで、そして3日が名古屋・中村文化小劇場でのリサイタルで、昨年も共演したピアノの小池亜季氏と下記のようなバラエティに富んだレパートリーを聞かせた。


また、3日の名古屋公演では先頃、名古屋フィルハーモニー交響楽団クラリネット奏者となったセルビア出身のロベルト・ボルショス氏(セルマー・パリ社のレシタルを使用)の共演を得てメンデルスゾーンの「2本のクラリネットとピアノのための演奏会用小品第2番」で2人の名技を余すところなく披露して、つめかけた満員の聴衆をわかせた。

そしてさらに、4日はあのオーケストラ奏者によるスペシャル吹奏楽団「なにわ<オーケストラル>ウィンズ」の東京公演(すみだトリフォニーホール)で、恒例のロビー・コンサートに飛び入り参加!
メンバーの橋本眞介氏(広島交響楽団)から「実は今日ここに、あのジュリアン・ブリスさんが来場されているので、クラリネット・アンサンブルに参加してもらいます」とアナウンスされると、聴衆から大歓声が上がった。
演奏したのは「くま蜂の飛行」。超絶技巧をさらりと吹き飛ばす天才の演奏に、集まった吹奏楽ファンは大喜びだった。
今回の演奏会で使用したのは、この春日本で新発売されたばかりのルブラン・ブリス・クラリネットLB210のブラックニッケル・プレート・モデル。
そのリーズナブルな価格からは想像もできない豊かな音と優れた操作性を、設計者本人が自らの演奏で実感させてくれた。
まだまだ発展途上の超若手アーティストが、この先どんな魅力を披露してくれるのか、今から次の来日が待たれるところだ。